1億総インフルエンサー社会となった今日、「言語化が出来なくて困っている」という人も多い。
「言語化が仕事であるライター」から「推しの魅力を人に伝えたいオタク」までいろんな人が持っておいて困らない"言語化力”ですが、言語化力がある人とない人はどう違うのかを語ってみようと思います。
投稿主の私はこれまで言語化についての本を10冊ほど読んだだけのアマではありますが、1冊も読んでない人よりかは知識があるという自負のもと書いていますので、しばしお付き合いください。
言語化についてよくある勘違い
「言語化が下手な人の特徴」としてよく挙げられるのは、おそらく「語彙力の乏しさ」ではないだろうか。
「語彙力があれば映画の感想を細かく伝えられるのに…」「語彙力があれば上手く資料のプレゼンができるのに…」
このような悩みをSNS等で見かけることが多い。
しかし、言語化力に関する本では、「語彙力」については書かれていないことの方が多い。
むしろ、語彙力以前に言語化の”基礎”となる部分を高めていく方が大事だと書かれている。
では、言語化の基礎とは何かを2つ説明します。
言語化が下手な人の特徴その1「完璧主義である」
言語化が下手な人は、「100点の状態で言語化しなければいけない」という固定観念に縛られていることが多い。
言語化力が上がる最大の方法は、ズバリ「フィードバック(外部の評価)を受ける」ことだ。
メディアやSNSで「言語化が上手い」と評価されてる人達も最初から言語化が上手かったかと言われればそういうわけではない。
日々アウトプットを続けて、外部からのフィードバックを受けて改善していったからこそ、言語化力がいつの間にか身についていたのである。
ここから分かるのは、70点でも30点でもとにかく言語化したものを外に出した方がいいということだ。
最初は「自分の文章に不備があるんじゃないか?」「批判されたらどうしよう」と不安になることもあるかもしれない。
だが、世の中何が評価されるかは案外自分では分からないものだ。
片手間で作ったものがとんでもなくバズったり、満を持して投稿したものが全然伸びなかったりするのはよくある。
タンスにお気に入りの服を多くしまったところで、その服を着て外に出なければ意味がないのと一緒で、まずは外部に自分の文章を出してみよう。意外と褒められるかもしれない。
言語化が下手な人の特徴その2「全体を説明しようとする」
言語化するにあたってもう一つ注意しなければいけないのは、「全体を説明しようとしすぎて何を説明したらいいか分からなくなることがある」ということだ。
言語化に慣れていない人ほどこの落とし穴に陥りやすい。
例えば、「この映画の良いところをプレゼンしたい」と思った場合、映画全体の感想を説明しようとすると抽象的なことしか言えず、面白い部分が伝わらない場合が多い。
しかし、映画のピンポイントな部分(特定の役者の演技・特定のシーンなど)を細かく説明すると、内容が具体的で、聞いてる側も「面白そう」と感じやすいのだ。
映画評論家の批評などは、カット割りやら配色やら小道具の位置など更に細かいところまで絞って解説しているケースが多く、読者に新しい見方と好奇心を与えてくれる。
ここから分かるのは、言語化の上手い人は、「結局どの部分を伝えたいのか?」を常に意識しているということだ。
「あれもこれも伝えたい」「伝えたいことを一つに絞れない」という人も多いかもしれないが、全部伝えようとすると、逆に見てる読者の集中力が持たない。
「思い切ってこの部分以外はバッサリ捨てる」と決めることで、魅力を言語化しやすくなるということは常に意識しておくようにしましょう。
まとめ
言語化は、ただ単に語彙力を増やせばどうにかなるわけではないということは分かっていただけたかと思います。
「伝えたいことを1つに絞って、完璧じゃなくても外部に届ける」
これを繰り返していけば、使える言葉も増えていき、おのずと語彙力も上がります。
こんなこと言ってる自分も、拙い文章でまだまだ言語化力があるとは言えないかもしれませんが、この記事を読んでくださった方と一緒に言語化の達人になっていけたら嬉しいです。
ご清聴ありがとうございました。